「Little lady」 16年ぶりに2m フルモデルチェンジ開始

 

1999年最後のサラリーマン時代の単身赴任先で製作したLittle lady 。製作数も58機までは記録したのだが、その後も時折製作し正確な数は把握できていない。

東北スロープ大会へ行っても15年も経つというのに多くの機体を観る事が出来ます。

皆様、長年ご愛顧有り難うございます。私が生きていられるのも皆様のおかげ、感謝いたします。

A県K松様、初号機モニター価格でご準備いたしますのでもうしばらくお待ちくださいませ。

順次受注を請けたいと思っております。(完成までまだちょっと遠いが・・・)

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東北でのスロープ大会のミニクラスレギュレーションがスパン1.5mから2.0mに変更されてから久しい。

ユーザーさんからもLittle Ladyの2m化をずいぶん前から要望されていた事もあり、先日の鳩峰高原のDS飛行に刺激を受け、急遽着手しました。

お客様の機体製作のあいまをみてのマスタモデルや雌型製作をしております。

秋口にはお披露目できるよう、製作してまいります。

お客様の製作記など紹介してほしいの要望が多く、以降完成までのブログとして紹介していきます。更新ごとに記事を繫げていきますので、興味をお持ちの方ご覧ください。

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主翼平面形決定、2ミリ塩ビ板で左右正確にカットし、テンプレートは一部分のラインを裏面へ引き、準備。

 

 

 

 

 

 

IMG_1823上面部分の翼型をプリントアウトし両面テープで貼付け、バンドソーでカットごペーパーで仕上げ

 

 

 

 

 

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表面へ補強の意味でカーボンロービングを配置、その下にはグラスクロス#100を一面貼付けてある

異質材複合の収縮率の違いで反りや捻れ絵を極力防ぐ意味での策

 

 

 

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テンプレートを配置、補強でバルーンペーストで隅肉盛りし、翼端部分のみおおまかにマイナス気味でペーストを充填する

 

 

 

 

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珪砂5号とエポ樹脂のモルタルをマイナス気味に敷き込み、木片で突き固める。

肝は、高さをテンプレート面よりマイナスにしないと後で削る事が困難になる

 

 

 

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後縁部分は、砂では高さが上がってしまうため、バルーンペースト作業で合わせる

 

 

 

 

 

 

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砂が固まった後、バルーンペーストを盛り、硬化後#60でサンディング。ピンクのグロックは硬質ウレタンブロックで適度はカーブが生まれる

テンプレートを削らないように細心の注意で作業。

飲酒作業は厳禁の行程です。

 

 

 

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おおまかに削った後の状態

 

 

 

 

 

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ポリパテで表面の精度を追求する作業、ハンドレイアップの極意ですな。

ここで主翼のできぐあいが左右されます。

 

 

 

 

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サフェーサー塗布、水研ぎで表面精度を上げる

 

 

 

 

 

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4〜5度の塗装研磨を繰り返し、最終的な表面塗装

 

 

 

 

 

IMG_1884_2最終塗装

 

昨今では、CNCで機械任せに基本的な3次カーブのマスターモデルは一晩で出来ちゃうんでしょうが、ここまで2週間の作業、ハンドレイアップの作業ではこんなにかかっちゃいます。

 

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水平尾翼製作も合間を見て。

同じ工法で工作、精度はハンドレの手触りでひずみを確認

 

 

 

 

 

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下のブラウンのテンプレートは2mSAL機の尾翼

 

 

 

 

 

 

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尾翼は砂ではテンプレートの高さを超えてしまうため、バルーンペースト、アルミ丸棒で左右の厚みをそろえ、3次カーブはあくまでも手仕上げの域。

 

 

 

 

 

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胴体も同時進行、昨今のメカ小型化に伴い、バラスト搭載(最大1Kg)を考慮し、細身の胴体とした。

尾翼が大きく見えるが細い胴体と写真の写りの関係です。設計は小さめの容積で製作。(Little Ladyの数値から割りだした)

 

 

 

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今日は、午前中の作業でこれだけ。

水平尾翼の上面雌型完成したものから下面の反面を製作し、上下を張り合わせて対象翼型の水平尾翼のマスターモデルが完成する。

この方法の他に、雌型へテンプレートリブを新たに立ててペーストを充填し、サンディング〜塗装を繰り返す工法があるが、最近はこの方法をとれるぐらい左右の対象率が上がった故、採用している。

CNCでは1日で出来てしまうのであろうが、ハンドレイアップにこだわる(これしか出来ないのが本音)自分の工法だ。

それでもスタビマスター製作は3日かかる事になる。

今日はここまで。

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完成した雌型から、反面の製品(全面ペースと埋め込み)をとり、それの硬化後にまた雌型へ同じ物を作り2枚を張り合わせる為にバキュームでパーティング面の接着をより密にする。

 

 

 

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張り合わせた水平尾翼、パーティング部分を修正し、表面精度を出す為に仕上げ塗装を施し、研磨作業で最終的なマスター水平尾翼の最終作業

(中央部分ちょっと左にゴミが・・・)

研磨作業で消える事を祈る・・・

今日はここまで。

 

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上のマスターモデルを研磨し、雌型へ納めワックス処理を施し、ゲルコート塗布

 

 

 

 

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水平尾翼、雌型完成です。まずはこの雌型から胴体へ取り付ける治具製作に使う為にソリッドマスターモデルを取り、その後製品造りとなる。

面積2.9cm2とやや小さめの尾翼スピードタイプの尾翼容積費は0.35とした

 

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水平尾翼の台座製作

胴体中心線を基線に、尾翼取付0度の台座を製作。

製品の精度がこの時点で決まってしまう為、かなり慎重に作業。

 

 

垂直尾翼も90度正確に台座を取るIMG_2027

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_2028主翼翼台部分をベースの基線に合わせて極力まっすぐに。

tadashi yuuki Written by:

1957年1月28日生まれ 幾多の職業を経て2001年模型工房YOUKIとしてビルダー業をスタート。RC模型グライダーを中心にオリジナルセールプレーンを製作しております。 パイロン機製作や南極観測用無人飛行機(UAV)も手がけ、趣味を渓流釣りのフライフィッシングから海での投げ釣りまで雑多な釣りを趣味とし、太平洋に面した島国、宮城県宮城郡の七ヶ浜町を拠点にに活動、18歳のころから、RC模型グライダーを趣味として、世界選手権まで参加できたことをきっかけに現在に至っております。 オーダーメイドの機体製作も承っておりますので、興味のおありの方は是非ご来店、ご連絡くださいませ。 2014年、農業社の方からの御依頼で、マルチコプターによる農薬散布機開発に着手、4kg液剤or粒剤散布が可能として2015年春より実働開始です。

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