SAL機の製作も落ち着き、大型サーマル機を低空から上げる機体として12年前に製作していたMAXIMの主翼を軽量バージョンで製作してみた。
昔(12年前)は、主翼の剛性を上げ、3Bウインチでズームアップに耐えるようにとバリバリの強度で製作したのだが主翼完成重量が確か1200g、飛行重量も2300g〜2400gだった。
今回は目的がサーマルオンリーゆえ、ショックコードで上がれば十分な強度として作ってみた結果、主翼完成重量は346g×2枚(2ピース)
692g サーボ搭載して780gで完成した。
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胴体もハンドランチを意識してポッド&ブームタイプで製作してブームはマンドレルに巻き込んでテーピング加圧&加熱効果でハンドランチ用から、F5B機並みの強度も自由に製作できるようになり、今回のサーマルオンリー機にはさすがにハンドランチのブーム強度では無理かと思い、ショックコード主体の曳航として1mの長さ19ミリ〜12ミリでグラス&アラミド積層+ロービング 重量38gとなったが強度は十分。
ポッドの長さを含めると1400ミリの長さになる。
ポッドもカーボンクロス・アラミド&ロービングを積層、胴体部分だけだと68gの生地完成となった。
すべて搭載してみた結果1180g、スパン3.2mの機体は12年の経過を経て搭載するメカの軽量化の恩恵もあり、製作当初の機体重量は2400gからみれば半分の重量なった訳である。
主翼面積62デシであるから、38.7gから19.0となった訳でその飛行たるやハンドランチの翼面荷重には及ばないまでも20gを切った機体は別物の飛びである。
ハンドランチ同様に微妙なサーマルヒットをセンタリングでき、軽量機故、舵の入りもすこぶる敏感でニュートラル付近はエキスポを入れる必要があるほどです。
ヤフオクで出品されているホビキンのブルーのショックコード(外形8ミリ×内径6ミリ長さ10m)へ30号のテグスでを30m、私の歩数で30歩、風速3mの中では穏やかな上昇姿勢で搭載している音声高度計では、ズーム前60m後に最高80mのスタート高度まで上げることができた。
ズームポイントまではテンションがしっかり残っており、あまり無理なズームアップでなければ大丈夫とし、ズームだけで20mは稼いでいるようだ。
夕方のデッドエアーでは平均70mの高度からは8割方4分をクリヤーする飛行ぶりで、まずは狙い通りの性能で作ることができたと自負する。
現在オーダーを4機頂戴しておりますが、製作ごとに改善してお作りしますので、後記オーダーの方ご了承くださいませ。
編集後記
ポッド形状も電動タイプのバッテリースペースを考慮した広さのものと、極限まで絞り込んだ細身の胴体(ギャラリー写真掲載のもの)とワンサイズ小さめのスパン2500ミリ〜3000ミリを意識した寸法のものを電動タイプとピュアータイプで、すべて4タイプからセレクトしていただけます。
尾翼の形状は軽量仕様として作りますので1品1品ワンオフ製作しますので、V/クロス/フライングテールなどお好みのオーダー内容を承ります
製作例など後日、またご案内いたします。
こういった遊び方は時代の進化を感じ、SAL機で得たサーマルハントのスキルを活かし、ハント範囲を3倍にまで広がるこの遊びは、SALとは別物の手軽な遊びとして広がって行くように思えます。
皆さんもぜひ!! 面白いッスよ!!
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