お遊び機としてSAL機を作り始めてから、かれこれ3年あまり。
15年も前にジャベリン投げ時代にも同じくシャーレ工法で製作した経緯があるが、今の時代と違ってハード面での重量リスクは翼面加重にして5gは違っていただろう。
昨今国内のSAL機製作先駆者ビルダー様のブログや機体を見る機会もありいろいろ参考になり、新たにSALとして機体を作り始めた。
当初はポッド&ブーム接合胴体が多く、最近は海外の完成機に見られる一体成型のSAL機用の胴体はビルダーとしても気になっていた。
今まで様々な胴体を作ってきたが、あの細いブームの製作方法としてはハンドレイアップ方式ではオーバーラップ部分のシールができず、工法を模索していた時代もあったが、ブームの製作方法は昨今のネット環境の恩恵で様々な方法が見て取れ、とても参考になり、2年前からブームは自由に巻くことができるようになり、工業品の精度こそないが、重量的には2~5g差に作れるようになり、ポッドの製作は数多く作ってきたので造作もなく作ることができP&Bタイプの胴体はすぐに作ることができた。
この3年間、必要強度の把握も自分でフライトテストすることで、ある程度納得いく剛性を出すことができるようになり、2年前から競技機を着手することとなり、Negisalを作ることとなってそのノウハウも構築できた。
ワンピースの胴体への着手は、P&Bタイプの重量軽減や強度に限界を感じ、接合部の余計な材料の無駄を省き1gでも軽い胴体をとの企みであった。
ブームのテーパー比の問題、積層数、尾翼の取り付け方などワンピースで作るのであるから、すべて網羅して作りたい・・・、形になるまでに4種類のマスタモデルと雌型を試作することになってしまったが、ここにきてなんとかものにすることができたように思う。
最強のワンピース胴体の強度はどの程度にするべきかは、その競技者またはユーザーのパワーや癖などを考慮し製作する必要があり、単に形だけ作っても使いものにならなかったりする・・・、そんな繰り返しを経て、9割方満足できる胴体として作れるようになれ他のではと思える
完成重量42g~50gほどだが、あと5gは計量できる余裕がある・・・が、不意なクラッシュでクラックが心配である故、これ以上は軽量化必要ないと思える。
翼台付近からブーム全体はT700 12kロービングを積層し翼台CFK補強&内層0.7オンスケブラークロスバイアス使いで
接合部の補強、内部から圧力をかけ極力含浸する樹脂を絞り出し硬化させる工法で製造してある。
軽量タイプはその本数を減らし(強度も減る)軽量化を図れる、量産試作品を終えた今では、重量35g~50g以上と幅広く仕様をかえて製作することが可能となりました。
ご希望の方へスペシャルオーダーとしてワンピース胴体製作承ります。
翼台ボスの有り/無や水平尾翼のピボットさえもない状態(ブーム一直線)でも製作可能です。
ノーズからテール端までの長さ:1,100mm
ノーズから翼台前縁までの長さ:270mm
翼型受け面 :HM- 51mod(前縁から170mm)
取り付けボス寸法(前縁~メイン50mm/~85.3ミリ)
主翼メインボス~水平尾翼ピボットピン位置まで700ミリ
仕様カーボンt-700(12k)+GFKorCFK プレス積層
((受注価格))
タイプGCFK仕様:価格34,000円/1本
ポッド部グラスクロス&カーボンロービング・グラスクロス内部積層
タイプACFK仕様:価格36,000円/1本
ポッド部ケブラークロス&カーボンロービング・ケブラークロス内部積層
水平尾翼スタイロフォームGK直貼り#30グラスクロス+カーボン補強仕上げ面積2.1デシ 価格¥7,500円
ラダー 〃 面積1.6~2.0価格7,500円
来週から新型機のフルスパンシャーレ工法の主翼のテスト機として使います、どんな塩梅かまたブログ投稿できればと思っております。
NEGISALで得たたくさんのデータをすべて盛り込み、違ったコンセプトで設計した新型機「SPADAーF3k」Y県S様とプロト機2機でテスト予定しております。
少数生産になりますが、スペシャルオーダーを受け付けたいと思っております。
すべてローハセル芯材被服材はご自由にお選びいただけます、ご相談お待ちしております.
工房主 結城
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