3.11震災後の自粛ムードから1年を過ぎ、JRGA(日本グライダー協会)主催の大会が久しぶりに開催された。
参加者は近県各地から20名と久しぶりに賑やかぶりであった。
お天気が晴れはしたものの風向きがおもわしくなく、南東からの山越えの吹き下ろし・・・、午後には雷も鳴るという予報に競技進行を通常の10ラップからミニクラス6ラップ、オープン&スケールは4ラップという進行に参加者も出番の善し悪しに翻弄され、4ラップさえも完走できない事態も頻繁に発生するという条件であった。
スロープ競技とは斜面に吹き付ける上昇風を利用して決められた区間をパッシングする競技だが、このような条件の攻め方といえばスキー競技の大回転のごとく斜面を下りながら最短距離をラップする方法がある。
今回の勝者はそういった攻め方の結果だったような気がする。
勝とうとする選手はその手段を取らざるを得ないわけだが、視界ははるか1km先でも機体は確認できるロケーションでも、その不時着のダメージは覚悟の上のトライとなるわけである。
誰しもきれいな機体は不時着の犠牲にしたくはないわけで、競技よりも自分の愛機を傷つけたくない方々はそういった無理はしない。
それにしても風の方向は終始悪く、たまにサーマル発生にひかれる斜面上昇風に出番が当たった選手はラッキーな人となり、難なく上昇風で飛行が可能となるのも「運も腕の内」といったところだろう。
結果は参加者の半分以上が完走できない(不時着回避)状態の結果には久しぶりの競技会なのに天気の神様は無情であった。
なんとか全クラス1ラウンドを成立され順位を決め予報の3時以降の「雷」を心配し、表彰式を終えた後には斜面に上昇風が吹き込むようにはなったものの、雷を光らせながら近づく曇天に急いで撤収、帰宅途中には雹も降るなど全国的に荒れた天候だったようだ。
勝者がみなラッキーな方とは限らず、自分の出番を見極めいかに攻めるかを念じ、最速タイムを出す努力をした方々で、自分の機体の特性を活かし飛ばす技術は勝者のそれなりの努力の賜物には勝者方々どなたもすぐれた力の持ち主であることは間違いないように思えます。
私の師匠Y,A(hoso)様曰く、グライダー競技の極意は「出番と条件」とよく言っておりますが、それに恵まれてもいかに飛ばすかの操縦技術も大きいようです。
眼下から吹き上げる風の強弱で条件の善し悪しを見ていた時代から、昨今ではその空気がサーマル風なのか、またはシンク帯の吹き上げなのかを見分ける方々が増えてきており、条件の判断能力も向上が見られるようになりました。
毎回大会準備にサポートしていただいている盛岡市ホビープライムのK様、協会理事のF様など、毎度毎度の準備に感謝いたします。
秋には競技会ではなくミーティングということで自由な飛行会が企画されているようです。
ご当地いも煮会なども楽しみに機体を準備しようと思っており、4年越しの7mスケール機も今度こそ飛ばすぞ~と自分に気合を入れてます。
秋の企画には良い条件になりますように。
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